人物列伝

江戸っ子たちのカリスマ・大岡越前と遠山の金さん②~町奉行になる前の大岡忠相

大岡忠相の活躍した江戸時代中期は幕府が開かれてから約100年が経過し、天下泰平の世の中に入っていく転換期と言える時代です。群雄割拠の戦乱の世が終わり、徳川家が江戸を中心とする新しい日本を作るために様々な政策を行いました。まず全国の街道を整備...
人物列伝

江戸っ子たちのカリスマ・大岡越前と遠山の金さん①~江戸町奉行とは…

時代劇でお馴染みの「大岡越前」と「遠山の金さん」…江戸時代の人物の中で、この二人の知名度はとても高いと思われます。歴史に興味のない人でも、一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか?二人の名前がよく知られているのは、もちろん、その功績によ...
人物列伝

平将門と北斗七星の謎④~東京に残る将門ゆかりの地(後半)

写真1筑土八幡神社筑土八幡神社の祭神は、応神天皇、神功皇后、仲哀天皇です。「筑土」とは、筑紫・宇佐神宮の宮土を祠の礎にしたことに由来するとされています。写真2築土神社将門との関連では、九段下にある築土神社が関わっています。当社の由来を見ると...
人物列伝

平将門と北斗七星の謎③~東京に残る将門ゆかりの地(前半)

前回、「将門とその信仰」について話してきましたが、ここでは東京に残る「将門と北斗七星」の神社について取り上げていきたいと思います。図1将門と北斗七星東京の将門ゆかりの地を線で結ぶと北斗七星を形成すると言われます。これは将門が信仰した妙見菩薩...
人物列伝

平将門と北斗七星の謎②~御霊信仰と北斗七星信仰

日本の歴史上、不遇の死を遂げた人物は数多く存在し、その魂は怨霊として天変地異や動乱を引き起こすと考えられてきました。ここで言う「不遇の死」とは、政争、戦いに敗れた者を指し、平将門もその一人とされています。将門を含めて、菅原道真、崇徳上皇が「...
人物列伝

平将門と北斗七星の謎① 平将門の生涯

東京の街には多くのパワースポットが存在しますが、「金運」「健康」「悪疫退散」「出世」等々…様々なご利益を求めて、多くの人々が各所の寺社へ参拝に訪れます。昨今の御朱印ブームも手伝って、都内の「札所めぐり」は大変人気があります。江戸の昔も、人々...
江戸の歳時記

江戸の歳時記から暮らしを見る~江戸の祭り④ 祭りで起こった事件

「火事と喧嘩は江戸の華」江戸はとにかく火事が多くて、火消の活躍が目覚ましい様と、気が早くて派手な喧嘩が多かった様を表しているこの言葉は、気風の良い「江戸っ子」を表現しています。写真1祭りの様子今でも東京のお祭りは、江戸の「粋」な感じを引き継...
江戸の歳時記

江戸の歳時記から暮らしを見る~江戸の祭り③ 江戸の祭り

「神輿深川、山車神田、だだっ広いは山王様」…これは江戸三大祭を唄ったものですが、当時の三大祭の様子を表現しています。前項で取り上げた山王祭は、氏子町が非常に多く、神輿は八幡祭、山車は神田祭が良いという認識が当時からあったのでしょう。娯楽が今...
江戸の歳時記

江戸の歳時記から暮らしを見る~江戸の祭り② 江戸の祭り

花冷えの時期も終わって、いよいよ暖かく春めいてくると、江戸の町はお祭りのシーズンに入ってきます。江戸の4月は、鉄砲洲湊稲荷社や築地稲荷社(現波除稲荷神社)といった祭礼が執り行われるようになります。海側の下町では、賑やかな雰囲気に包まれていっ...
江戸の歳時記

江戸の歳時記から暮らしを見る~江戸の祭り① 「祭」の起源と意味

今年も4月の新年度に入り、早くも一月が経ちますが、今年は大々的にイベントを行うことが難しい状況なのが寂しい限りです。例年であれば、4月は入学式など、新たなスタートが始まって、GWを過ぎた頃になると気候も暖かくなり、各所でお祭りも開催されます...