名主の滝、王子稲荷神社

今日の名所(名主の滝公園&王子稲荷神社)
勢いよく流れ落ちる、こちらの滝…どこにあるかご存じですか❓ …意外なことに、こちらは東京都心に程近い、王子に「名主の滝」があります😊 「名主」というのは、江戸時代末期の安政年間(1854~1860)、王子村の名主・畑野孫八さんが自邸に開いたのが始まりとされています。実はこのあたり王子は武蔵野台地の突端部にあたるため起伏が多く、かつては「王子七滝」と呼ばれる程、滝が多かったと言います。その後、開発によって王子にあった滝は消滅してしまいますが、この「名主の滝」だけが現在も水を枯らすことなく流れ続けています。

この近くにお住まいの方で、まだちょっと遠出は怖いけど、涼しげな場所に行きたいな…という方にはオススメ☝️
駅からも比較的近く、アクセスしやすいのも良いですね😃
でも、夏場、公園内には蚊も発生するので、防虫対策だけはしっかりやってくださいね⚠️ 

王子稲荷神社

…その名主の滝へ向かう道すがら、ちょうど公園の隣に王子稲荷神社があります🦊
創建年代は不詳ですが、康平年間(1058~1065)に、源頼義の奥州征伐にあたり、王子稲荷神社を深く信仰し、関東稲荷総司とされています。言わば、稲荷における関東のトップにいるって感じですね😊

名所江戸百景 王子装束ゑの木大晦日の狐火〈国立国会図書館蔵〉

江戸時代は狐火の名所として知られ、田園地帯であった王子に一本の大きな榎があり、毎年大晦日、関東各地のキツネたちがこの木の下に集まって、そこで正装すると王子稲荷に参詣したのだとか…
その際の狐火の行列は壮観なもので、周辺の農民はその数を数えて、来年の豊凶を占っていたと言われます。

現在もそれに倣い、王子ではキツネの面を被った行列が大晦日に街を歩きます🌌
このような民間信仰が今も残っているのが、とても素敵ですね😊

他にも王子には桜名所・飛鳥山公園や音無川親水公園など、江戸時代からの名所がたくさんあります🙂
都心からとても近い場所に、これだけ江戸を感じれる場所なのが王子の素敵なところだなと思います😃

アクセス

名主の滝公園&王子稲荷神社
各線王子駅より徒歩約10分