丸子宿・丁子屋

東海道の宿場町・丸子宿。お隣の府中宿(駿府)はとても都会的な感じなのに対して、ここ丸子宿は、本当に長閑な宿場町という感じです😊

丸子宿

駿府を出ると、安倍川が現れ、さらに50分程度歩いていくと、丸子宿に至ります。丸子宿は江戸から数えて、20番目の宿場町、東海道中では非常に小さな宿場町で、宿内の家数は211軒、旅籠は24軒。お隣の府中宿が家数3673軒、旅籠43軒と比較すると、今もその感じが残っていますね。

丁子屋
丁子屋

で、そんな丸子宿で、今も尚、暖簾を守り続けているのが、とろろ汁の老舗・丁子屋さんです😃
創業が何と江戸時代の始まる前の慶長元年(1596)😲
その歴史は実に400年以上❗️
現在は14代目のご当主が営業されています😊
さらにスゴいことに、この丁子屋さんは多くの文人墨客たちにも愛されていたとのこと✨

俳聖・松尾芭蕉さんは… 「梅若葉丸子の宿のとろろ汁」

当時から丸子宿の顔だったんですね😊

東海道を舞台にした大ベストセラー「東海道中膝栗毛」にも、丁子屋さんが登場します😃
丸子宿の名物と聞いて、丁子屋さんにやってきた弥次さんと喜多さん、ところが、ご亭主と女房の夫婦喧嘩が始まってしまい、結局、食べられず終い…

こんな感じで面白おかしく取り上げられているので、その人気も益々、上がっていったことでしょう😊

東海道五拾三次之内 丸子 名物茶店〈国立国会図書館蔵〉

極めつけは、歌川広重の「東海道五十三次」シリーズ…丸子宿(鞠子)はこの丁子屋さんをモチーフに描かれています🙂
しかも、この丸子の浮世絵はクロード・モネにも影響を与えたほど…
浮世絵には、弥次さん、喜多さんらしき二人がちゃんととろろ汁を食べています😅
広重さんが東海道五十三次を発表する約50年くらい前に東海道中膝栗毛が出ているので、まさにパラレルワールドった感じですね😃 …と、このように多くの人たちに愛された丁子屋さん。
では、何故、とろろ汁が名物になったのでしょうか❓
とろろ汁の自然薯は、丸子でなくても採ることができます。しかし、丸子宿の先には東海道の難所・宇津ノ谷峠が控えています。そこで、旅人たちに精をつけてもらうために、自然薯をふるまうようになったからだとか…🤔

丁子屋・とろろ汁

今も丁子屋さんのとろろ汁は、とてもとろみがあって濃厚です😊
まさに江戸時代のスタミナ料理って感じですね🙂
また建物も、当時の風情を残していて、本当に素敵な感じで、東海道の旅情をそそります✨

丁子屋さんへ行くには、静岡駅から路線バスで行くのが良いですね🚌
もちろん、東海道を歩いていくのも、とても歩き応えがあるので、それもオススメ☝️
丁子屋周辺は、高札場の復元や、江戸時代の屋号などが掲げられていて、宿場の雰囲気も楽しめますよ😃

アクセス

丸子宿・丁子屋
静岡駅北口7番のりば
中部国道線「藤枝駅」行きバス「丸子橋入り口」下車