日光街道 道中記① 日本橋~浅草

2023年9月7日 日本橋

いざ、日光へ

日光街道は日本橋を起点とした五街道の一つで、日光東照宮のお膝元「鉢石はついし宿」までの三十六里三町二間(約142km)の道程で21カ所の宿場町が設置されていました。宇都宮宿までは奥州街道と並走しており、東北地方の大名たちが利用する大動脈として機能していました。
今回、ここ日本橋から「日光道中二十一次」を歩き、徳川家康公を祀る日光東照宮を目指していきたいと思います。

日本橋魚河岸記念碑

日本橋を出発

さて、日本橋の北詰にはかつて魚市場が設置されていました。江戸湊で獲れた新鮮な魚貝を含め、日本橋には全国から数多くの商品が運ばれてきました。

旧日光街道碑
旧日光街道碑

中央通りを北に400m程度歩くと日光街道は右折。そのまま直進し約5分で「旧日光街道碑」が出てきます。このあたりは「大伝馬町」で江戸時代は木綿問屋や呉服問屋が立ち並び大変賑わいました。

日光街道からの風景

道中碑付近からは向かい側にスカイツリーが見えます。日光街道は浅草方面に伸びているので、スカイツリーがとても良い目印になります。

浅草橋

浅草橋からの風景
浅草橋からの風景

さらに歩を進めると横山町馬喰町の服飾問屋街を抜け浅草橋で神田川を渡ります。浅草橋は江戸時代から船宿が立ち並んでいた場所で、現在もその風情を見ることができます。

浅草見附跡碑
浅草見附跡碑

橋を渡ると左手に「浅草見附跡碑」が出てきます。ここには「浅草御門」という江戸城の外堀に設置された御門がありました。実際は神田川を挟んで反対側に立っていたようです。

須賀神社 鳥居
須賀神社 鳥居

JR浅草橋付近には「吉徳」や「久月」といった老舗の人形問屋が並んでいます。一方、通りの裏側には神社も鎮座しています。その中の一つ「須賀神社」は「スサノオノミコト」を祀り「悪疫退散」のご利益があります。

須賀神社
須賀神社

街の中に溶け込んでいる感じの社殿から地域の密着度を感じます。古くからこのあたりの信仰を集めてきました。
ちなみに須賀神社のすぐ近くに「須賀橋交差点」という地名があります。かつてこの下に水路が流れており、須賀神社は橋名の由来になっていました。

浅草

浅草寺 雷門

日光街道は浅草橋から蔵前エリアへ。「蔵前」の由来はこのあたりの隅田川沿いに幕府の御米蔵があったことに因みます。浅草御蔵の広さは約36000坪もあり東京ドームが2つ入るほどの規模感でした。蔵前付近は古い建物も多く残っており、どことなく下町の雰囲気を残しています。そして、駒形橋西詰で国道から外れ「並木通り」を直進すると雷門が見えてきます。当時は雷門の目の前を日光街道が通っていました。

今回はここ雷門をゴールにしたいと思います。

今日歩いたルート

日本橋~浅草

日本橋~浅草 総距離約4km 歩行時間約2時間